本の感想 #18

D a t e    2018/09/22

 異端の時代 森本あんり 岩波新書 2018/8刊
 2018/8/31
 正統のかたちを求めて

 正統の腐食
 もともとアメリカ人は自力でのし上がってきた人物を好む
 「反知性主義」  知性と権力の固定的な結びつきに対する反発
    「神の前での万人の平等」というキリスト教的な信念
  フランス人からみたその落ち着きのなさ  トクヴイル
   人々は老後を過ごすために家を建てながら、完成を待つことができず、まだ屋根を葺いて
  るうちに売り払ってしまう。成果や余韻を楽しめない。

 社会の構成力が摩耗
 「正統」と「異端」は元来宗教の領域の問題。それを社会一般に前提とされている信憑性に。
 生態学的に捉える。

 信憑性構造としての正統
権力は、強大であればあるほど、多くの複雑に絡み合った信憑性構造の上に成立している
 民主的な法治国家の最高指揮官が、軍の信頼を得られるか
 多くの契約文書には戦争・天災等の緊急事態にたいしては契約そのものが無効となりうる条項