本の感想#16

D a t e    2023/04/12

 ある行旅死亡人の物語  共同通信社会部   毎日新聞社  

行旅(こうりょ)死亡人・・行き倒れなどで名前、住所など身元が判明しないため引き取り人不明の死者
を表す法律用語

2020年4月、兵庫県尼崎で実際にあった話。現金3400万円を残し孤独死した女性。警察も相続財産管理人、
探偵も解明できなかった身元調査を共同通信の記者2名が数十枚の写真と珍しい姓を印鑑をもとに本当の名前
と半生を見つけるまで。

同じ姓の「家系図を作っている」人のブログをみてその人と接触、手がかりを得るなどして話は進んでいく。
そして本当の名前や生まれた土地を見つける。

この二人の記者、1990年生まれというからまだ30代前半だからこそネットの知識やその体力で見つけること
ができたのだろう。「事実は小説より奇なり」を地で行くような展開で面白く一気に読めた。

それでもその大金の出どころはまだ分からなかった。
そう思う記者にたいして、知り合いの年配の府警OB
「年取ったばあさんが3400万ぐらいもっててもおかしないやろ。貯金してたんと違うか。ものは考えようや」
と。