本の感想#23

D a t e    2020/04/17

 鏡の背面 篠田節子 集英社

 暗い過去で形成された自分を否定、その結果
「自我など普通に思っている以上に脆いのかもしれない」
 最後に自我を取り戻そうとするが・・・
 演技としての行動と思考、立場と思想が正反対になる

 物語の最後で残されたもので真相が明らかになる
 FPディスクに残されていた日記のようなもの

 旧軽井沢、信濃追分近くの小高い丘、フイリッピン ルソン島タハウ

 参考文献・事項
  解放の神学、日本キリスト教会婦人矯風会、
 「完全失踪マニュアル」太田出版、「誘蛾灯 鳥取連続不審死事件」青木理 講談社
 「マニラ保険金殺人事件」井上安正、「悪女の涙 福田和子の逃亡一五年」佐木隆三 
 「毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ」 上野千鶴子ほか 河出書房新社