本の感想#7

D a t e    2024/02/04

老いの生と性   宮内博一   海竜社   1994年6月刊
 著者 1931年生れ   社会福祉法人燈園理事長

  男のペニスは体からはみ出した体の一部分としか認識されないからいとも簡単に不倫するが
 女の性器は人格の一部であり、体内に宿されているから全人格で受け入れなければならない
 性のない男女関係は歴史の浅い夫婦生活者には考えられないだろううが、老いた夫婦は、
 友人以上の濃密な近親者なのである

 性と食は同源同値である
  谷崎潤一郎  『鍵』 
  87歳で17歳の少女に真剣な恋をしたゲーテ

  性を抑えつけてきた宗教
  仏教では何ゆえに人間性をゆがめてまで性の世界を拒絶したのか
    人間の堕落のすべての原因は性にある、としたところにある。
  キリスト教もカソリックは戒律が厳しく生殖ためにだけあるとする
  なぜイスラムでは4人までの妻帯が可能、明け暮れ戦場で多くの男性が死んだという事情