武蔵国88ヶ所 その3

2022年11月27日
21番観照院から30番浄光寺 JR東川口から東武線北越谷
 越谷の街、久伊豆神社

 JR東川口(1973年4月開業)の北側に面した公園。埼玉高速鉄道の工事に使用した
シールドマシンのカッターヘッド(レプリカ)が展示。

このあたり江戸時代は広大な沼沢地だった。


21番 日映山観照院  越谷市七左町7-278
   真宗豊山派。会田七佐衛門政重(法名日映観照)が1616年に開創。
 七佐衛門は沼沢地であったこのあたりの新田開発に力をいれた。
 ここにある会田七佐衛門夫婦座像(木造)は市の有形文化財。

県立越谷総合技術高。1986年開校。

22番 西福寺 越谷市中町3-91
江戸時代、林谷山西福院と呼ばれた寺院があった。今は観音堂だけが残っている。

23番 越谷山迎摂院  越谷市宮本町2-54
   新義真言宗単立寺院。創建年代不詳。


「街中華」

この街中華でお昼をとったあと越谷市の中心街を抜ける。

グローリオ越谷ステーションタワー。2012年築。

24番 地蔵堂     「蕨市南町」とあり具体的な所は不明。”越谷市越谷越谷1-7-6」というネットもあったが。

(2023/8/20追記)
24番地蔵堂についてはネットには正確な住所もなくいわば廃堂扱いになっていたのでこの日は
最初からスルーしていた。しかし後日、ここと19番の地蔵堂(蕨市)及び36番薬師堂(草加市高砂)について再度、調べてみたがそれぞれそれらしき場所があった。
この24番はその前を歩いて写真にも納めていた。

越谷市瓦曽根1丁目1にある地蔵堂 そこから25番までは僅かな距離。

24番 四国八十八ヶ所の場合は「修行の道場・高知県」に入り、室戸山最御崎寺
であり、弘法大師が悟りを開いた地である。
 

25番 慈氏山照蓮院  真言宗豊山派。越谷市瓦曽根1-5-43
           創建年代不詳。

東に向かう。

   しらこばと橋  1993年架橋。夜間はライトアップもされるらしく、
    市のランドマークにもなっているらしい。
   左側は瓦曽根溜井や元荒川、右側は葛西用水、八条用水など、治水の歴史の宝庫。

26番 真大山大聖寺(しんたいさん・だいしょうじ)  越谷市相模町6-442
   奈良時代・天平勝宝2年(750年)の建立。越谷市最古の寺院。徳川家康が宿泊
  した際に与えた寺号「大聖寺」。家康の夜具が保存されており、12年に一度公開。

27番へは元荒川を北に渡り、左折。地図では東越谷。付近は「東越谷河畔砂丘」と呼ばれる
所で利根川本流(現元荒川跡)が形成、最高地点は9.7m(東福寺境内)。

27番 小林山虚空院東福寺  真言宗豊山派 越谷市東越谷市1-12-21

 

元荒川が形成した自然堤防が砂丘になった高台に位置する。14世紀の弥陀三尊板碑がある。
眺めも悪くない。

「東福寺の秋月とうたわれて明治初期には越谷八景の一つに数えられていた」
と寺の案内板にある。ここが越谷市の最高地点。標高9.7メートル。

北に向かう。連なる砂丘の上に第二公園があり電子基準点がある。その先に市立図書館。

電子基準点 :国土地理院が管理するGNSSを使った測量における基準点、観測点の一つ

住宅地に交じって農地が残る

久伊豆神社や名刹・天嶽時をみて北越谷に向かう。

 28番 梅花山照光院 真言宗智山派 越谷市大沢2-4-6

 この28番から30番までは『武蔵国の万葉を歩く・下』(埼玉新聞社・2023年1月発刊)
に紹介されている。
武蔵国88ヶ所の寺、個々に書かれている書籍をはじめて目にした。
(2023年5月)

29番 香取山光明院 真言宗智山派 越谷市大沢3-16-15

香取神社 応永年間(1394~1428)創建。当時、この地は下総国。一宮の香取神社から分霊を勧請。香取山光明院が別当寺であった。

別当寺 専ら神仏習合が行われていた江戸時代以前に、神社を管理するために置かれた

北越谷西口 夕日がまぶしい。30番は近い。

30番 熊野山観音院浄光寺 真言宗豊山派 越谷市北越谷4-8-5
 大同2年(807) の創立を伝える薬師堂を受け継いだ古刹。明治30年8月に東武鉄道が開通。
武州大沢駅(現越ヶ谷駅)が開設され近くの埼玉鴨場や古梅園をが賑わった。

 

境内にある3等三角点 名称は大房・標高5・49m

続きは12月2日  

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