東国88ヶ所 その3

10番金剛寺   東急新丸子からJR鶴見まで

主な経由地 京浜伏見稲荷神社・南部鐡道市ノ坪短絡線跡・市ノ坪住宅
二ヶ領用水・鹿島田駅・東芝タンガロイ工場跡・矢向銀座・JR貨物連絡線
尻手駅・市場堀

9番とは直線距離で7・5キロ、自ずから前回の続き新丸子・武蔵小杉からは長い距離になる。
武蔵小杉のタワーマンション群、南武線市ノ坪短絡線廃線跡、二ヶ領用水、
東芝タンガロイ工場跡にできたニュータウン、尻手付近の込み入った線路
そして石井スポーツなどを思いだす。

新丸子の改札口を出ると武蔵小杉のタワーマンション群はすぐそこに

何を勘違いしてか、北に向かってしまった。「丸子温泉」などをみて進み
遠くに多摩川を渡る東横線の鉄橋をみて間違いに気づく。
普通の銭湯のようだが多摩川土手のランニングと組み合わせて楽しむ方法
があるよう(ここで着替えてランニング、戻ってきて汗をながす
確かに気持ちがよさそう・・・HPにも”銭湯ラン川崎”とある)。

懐かしのホーロー看板。塩、たばこ、オロナミンとかブルドッグソースはいまでも
よく目にするが
「キッコーナ」「山一醤油・味噌」「明王式稲麦扱機」「浴用機器コロナ」はというと
いずれも現役だった。

「キッコーナ」 元禄元年(1688年)創業。名古屋市北区。味噌と醤油がメイン。
「山一醤油」  寛政元年(1789年)創業。山形県長井市。商品の一部が日航の
  ファーストクラスの機内食にも使われているとか。
「明王式稲麦扱機」 脱穀機のことらしいがさすがこのメーカーは見つからなかった。
 看板は明王農機販売株式会社となっている。
「浴用機器コロナ」とは本社が徳島県吉野川市の循環温浴システムのコロナ工業(株)
のことだろう。

トマソン出入り口 
建物の出入り口だろうが、外からは段差がありすぎて入りにくいだろうし、
中からは、特に夜などは危ない。

もとはどんな建物があったのだろうか、凝った造り

 味のある木造建物とホテルの看板のある路地  聖と俗の組み合わせ

武蔵小杉駅の西側  こういう工作物に興味をもちカメラを向けたりする
御仁はそういないだろう
2・5万分図をみればこのあたり地面の下を武蔵野貨物線が通っており、
何かの作業の降りて行くための入り口ではないかと考えながらシャッター
・・・後日、ネットで確認。正解でした。

タワーマンション 改めて圧倒される

タワーマンションに囲まれたコンビニのイートーインコーナー

歴史が感じられる精密金型の工場

新幹線高架下の児童公園・・・フェンスがあり、中に入れず。そもそも
ここで遊んだ子はあまりいないのではないか。

御幸踏切上を行く新幹線

新しいタイプの自撮りです

市ノ坪短絡線跡を横切る 南武線と貨物線とを結んでいたが貨物線専用の武蔵野南線が
整備されたため1973年に廃線となった。正面は日本電気。

市ノ坪跨線橋から北を見る

二ヶ領用水に沿って歩く

鹿島田駅近くから新川崎駅方面を見る
30年以上前勤務先の県内支店合同の野球?ソフトボール大会があった。その時に
借りたのが当時ここにあった東芝タンガロイというメーカーのグランド。
大きな工場建物の横に広いグランド広がっていた。県内の支店から集まった
のが6~700人ぐらいいたのだろうか。
こういう時に幹事支店として苦労するのが昼の弁当。数が多いし、雨で
中止になった時のキャンセルをどうするかがあるからだ。
しかし、この時は幹事支店は苦労は殆どなかったと聞いている。
幹事支店の支店長、昔の上司、そのあたりのことを教えてくれた。
シュウマイ弁当。崎陽軒なので、生産ロットが大きく、当日のキャンセル
も可能ということだった。そのことは、今でも覚えている。

なおも南西に進む。遠くに川崎ドコモのあのビルが見えたりする。

幸区古川小学校の西側。地図に三角点マークがあり確認できるかどうか行ってみたのだが叶わなかった。
さらに細い路地を進めば狭い三角形の土地に遭う。二方に家が建ち面するのはこの路地。
ブロックの感じからすると建物があったのだろう(既存不適格建築物)。

この土地を見て昔、民法を学んだ時に出てきた「囲繞地(いにょうち)通行権」を思いだした。
六法を見れば「公道に至るための他の土地の通行権」(民法210条)と今は易しく表現。
この写真の土地の面する細い路地、「公道」にあたるのか。
「公道」とは・・・といろいろ疑問が出てくる。
家が建てられないのは建築基準法を待たなくても困難とは理解できる。
この土地、将来、どうなるのだろうか。やはり公園か。

塚越踏切 道路と道路がクロス、もう一本の五差路しているところへ線路が敷かれたことによる踏切。事故もあり改善を進めているようだが。

「メゾネット型ガレージ」とはなんぞや。
だいぶ前、メゾネット型マンションの名前を聞いたことがある。建物の
複数のフロワーにまたがり戸建て感覚を楽しめるなどが謳い文句だった。
値段も高い・・・というタイプのマンション。
では、メゾネット型ガレージは・・・

CanonをCanon・G9Xで撮る。
ここはプリンターの開発・製造の拠点・・・CanonのHPより

尻手短絡線」 
東海道貨物支線・割畑信号場と、南武線・尻手駅付近とを結ぶ。

一本の細い線、でも鉄道物流にとっては重要な線なのだ

『約一・五キロの短絡線は七十年前にできた。一九七〇年代には東京貨物ターミナル駅(品川区)が開業・拡大して国内最大の貨物駅となり、尻手短絡線はこの駅から東海道貨物支線や武蔵野線を通って東北などへ向かう貨物列車に活用された。尻手から浜川崎へ延びる南武支線の先に東京貨物ターミナル駅が位置するためだ。

 「短絡線がなければ、いったん鶴見方面へ走って機関車を付け替えて折り返す格好になるので、一時間以上、余計にかかります」と高見さん。「それこそ迷路のよう」(福田智之・新鶴見機関区長)に張り巡らされた首都圏の貨物路線網だが、一本の短絡線が輸送効率化のかぎを握る』   東京新聞  2021/12/22「知ってる?短絡線 路線図にない不思議な線路」から 

住宅街のなかから現れる貨物列車、迫力があるらしい。通る貨物列車も多く、ファンにはたまらない。

歩きながらマンホールの蓋をみると「YOKOHAMA」のロゴ。
横浜市(鶴見区)に入ったことに気づく。

早くも七五三

鶴見駅前もだいぶ変わったのだろう。ここに来たのは記憶では平成の初めの頃。
確か、石井スポーツという店に登山靴を買いにきた。それに対して、鶴見の石井スポーツは「IBS石井スポーツ」の名で「山と渓谷」などにCM記事があった店。
「ICI」と「IBS」

「ICI石井スポーツ」は当時、新宿・大久保にあり始めてオーダーの登山靴をつくった店。
昭和25年創業で長い歴史がある。鶴見の「IBS石井スポーツ」は甥の方が創業し2006年3月の「出没!アド街ック天国」に出ているが後継者がなく2009年9月にICI石井スポーツに吸収されている。
そのICI石井スポーツは今はヨドバシカメラのグループ企業となっている。

発心の地に

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