「山の団十郎」・・・作家・宇野浩二
「日本三大急登」
「日本アルプス屈指の名峰」
「駒ケ岳の名を冠する独立した山は全国に18あるがその最高峰」
「日本10名山を選べと言われたら落とさない」・・・深田久弥
「一等三角点本点」
これほど山としての「勲章」をもつ、ほかにあるだろうか
と言えそうな名山。山に興味を持ち始めた人の気になる名山。
自分もその一人であった。
1968年7月大学1年の夏休み。黒戸尾根駒ヶ岳神社から草いきれの
中を登る。その時の草、葉の匂いいまでも自分の中にあるようだ。
夏山を登っている、それも日本三大急登を実感しながら撮った写真。
霞んで見えないが麓の白洲だろうか。
五合目小屋(当時、親父さんが番をしておりここに泊まって頂上を目指す人も多かった)
鎖の岩場などをへて7合目小屋に着く。
七号目小屋で一泊。
当時、小屋には親父さんとアルバイトの女子大生が登山客の面倒を見ていた。彼女は駒澤大学の山岳部。一日、1回以上、小屋と麓の間を往復するのが日課。急坂をあえぎながら登ってきた自分、それを聞いて驚いた。
夕食が終わった後、親父さんがこの山の歴史を話してくれた。
この駒ヶ岳にもロープウエイを建設する話があったが、信者の猛反対でその話は消えたとか。
翌日、快晴の中を頂上に。
鳳凰三山と富士
八合目の鳥居 ・・・2003年に倒壊したと
頂上の手前で 履いているのは「キャラバンシューズ」
帰りは同じコースを下り、満足しながら麓の農道をバス停まであるいた。
それからというもの、電車やバスの車窓から見えるとき、TV番組で
見るときなど常に意識のなかにこの山ある。
各地からの甲斐駒ヶ岳
伊那の街から 「伊那信用金庫本店」現アルプス信用金庫
中央本線(東線) 車窓から
伊那市荒井・小沢川から
「日本百名山・甲斐駒ヶ岳」で紹介されている漢詩
望駒ヶ岳 僧海量
甲峡連綿丘壑重
雲間独秀鐵驪峰
五月雪消窺絶頂
青天削出碧芙蓉
漢詩に読まれている山も数は多くない
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