T君と登った八ヶ岳(赤岳)

今考えてみれば無謀だった・・・
年は確か1975年。5月の連休の一日。コースは小海線の清里から真教寺尾根
赤岳、文三郎新道から美濃戸口への約9時間のコース。

T君と清里から真教寺尾根に向かう。

後方右に甲斐駒ヶ岳

天気は快晴。真教寺尾根は急版がつづく。登ってゆくと尾根を降りてくるグループと
会う。アイゼンを付けている。自分たちがアイゼンを着けていないのをみて、
「君たち、大丈夫かい。上は積雪もあり、アイゼンは必要と思うよ」
親切に注意してくれた。

T君と顔を見合わせながら
「そうですか。もう少し登ってみて、無理なようでしたら引き返します」
と答えて再び登り始める。そしてとうとう赤岳山頂に。
確かに他の人はアイゼン、スパッツを着用していた。

下りは文三郎新道を下るのだが十分な雪が残っている。幸い、凍って
おらず一歩一歩、雪面に足を潜らせながら(滑りながら・・ではない)
降りることができた。