本の感想 #13

D a t e    2019/02/09

 蒼猫のいる家 篠田節子 新潮文庫 2018/11刊
  楽器を扱う営業担当と職人の軽い不倫 千葉の東金にある弦楽器製作者

 家族としての地位を失っていくことと一対の関係

 「トマトマジック」

 「ヒーラー」 吹き流しという顔のないウツボのような原始的脊椎動物
   丸い口、海の中をひらひら泳ぎ、魚の横腹に吸い付いて、魚を溶かしてしまう
  それが出す粘液をぬると肌が蘇る、口にペニスを差し込めば活力が蘇る

 「クラウディア」雌犬のひもとなった男
   リアリティに?

 解説より  田中兆子
 作るな。短編小説とは人生の断面を切り取って見せるもの。切り口の鮮やかさで勝負すべし。
 ・・・といったことが言われているが、本当だろうか。
「短編小説倒錯愛」より抜粋