「ごまかさないクラシック音楽」

新潮選書   岡田暁生京大教授と片山杜秀慶大教授の対談集
片山教授は週刊誌などでよく見かける政治思想史の先生
古楽、古典派、ロマン派・・・現代音楽まで
その音楽誕生の背景を時の政治情勢と結び付けながら語られている。
その中で 「ベートーヴェンは右肩上がりの時代の音楽。それに対して
 今日のように地震、コロナ、戦争などいつ何が起きるかわからない不安な状況であれば
 浮遊している根無し草のモーツアルトの方が訴えかけてくるものがあるかもしれない」と
 
最近ベートーヴェンをよく聴いている。この自分、加齢、体力の衰えにたいするささやかな抵抗をしているのかなと思った。