歯磨き

歯磨きの銘柄の名称。買うためにいつも行くドラッグストアにいく。陳列棚に見当たらず、品切れかと思いながら別の店にいくがそこにもない。ここも品切れ、3つ目の店にいくが
そこにない。そこでスマホをみる。
「1985年年末頃までは「ガードハロー」のCMがテレビで放送されていたが「ガードハロー薬用つぶ塩」発売以降は放送されなくなった。 花王が発売する他のオーラルケアブランド(クリアクリーン、ピュオーラ、ディープクリーン、つぶ塩)への集約のため、2022年10月末をもって製造終了となり、約52年の歴史に幕を閉じることとなった」
とネットにあった。2年以上前に生産は製造は終了していたのだ。
結婚する前から使っていたはずだから40年以上のお付き合い。
メーカーにとっては商品構成の集約に過ぎないのだろうが・・・一寸した寂しさ

大阪・都島

昨日の朝刊のコラムに

「ルールについて、日本人はおおきな間違いをしていると思いますね。本来、ルールよりも先にマナーがあるものなんです」「何かといえばルールというのに不信感がある」と昔、大阪を中心に活躍した作家藤本義一さんの言葉のことが載っていた。
(戦時中は、おきてに従わぬ者は非国民といわれ、戦後ルールが変わった途端人格が変わるのを作家が見てきた経験からの言葉)

この言葉とは全く関係はないけど昔、仕事の上で訊いた女性の方の話を今でも思い出す。この女性の方がスナックを大阪・都島にオープン。詳しい経緯は忘れたが
「お店の名前、D51にしようと藤本義一先生が言ってくださったんです」とその女性。昭和60年頃・・・40年前の話。それから大阪に行くときその建物は残っているのかな気になっていた。最近は大阪に行く機会はあまりないがストリートビュウで見てみたみる(2024年9月撮影)。

その建物、今は餃子屋さんの店のようで蒸気機関車のスタイルの面影は殆どない。
かろうじて機関車先頭の上にある横長の円筒状のもの(重油タンク)が確認できた
  

下の写真は2010年5月撮影でまだ機関車D51とわかる。

新宿

久しぶりに新宿に行った。
大改造中。写真は小田急ハルクの建物(今はビックカメラ)
の屋上から。
安田生命の黒い建物、スバルビルもうない。

1975年頃?

「ごまかさないクラシック音楽」

新潮選書   岡田暁生京大教授と片山杜秀慶大教授の対談集
片山教授は週刊誌などでよく見かける政治思想史の先生
古楽、古典派、ロマン派・・・現代音楽まで
その音楽誕生の背景を時の政治情勢と結び付けながら語られている。
その中で 「ベートーヴェンは右肩上がりの時代の音楽。それに対して
 今日のように地震、コロナ、戦争などいつ何が起きるかわからない不安な状況であれば
 浮遊している根無し草のモーツアルトの方が訴えかけてくるものがあるかもしれない」と
 
最近ベートーヴェンをよく聴いている。この自分、加齢、体力の衰えにたいするささやかな抵抗をしているのかなと思った。

千里鶯

千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中

ソウル   2012/04

上野駅周辺

上野駅の東側、上野7丁目・・・昔はこの辺りオートバイの中古車店街だった。
初めて原付(50CC以下)の免許をとり、中古のスポーツCUbを買った。
確か2万5千円、藤川モータースという店だった。

22世紀の資本主義

文春新書  著者は成田悠輔・・・「唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなことしかない」という発言で物議を醸した人

資本主義、最初は地球のフロンティアを求め開拓。それをし尽すと今度は金を動かして経済をまわす、その結果、格差拡大や地球温暖化が進み金融資本主義は限界。
そして次はこの本の眼目、資本主義の次の姿。森羅万象、すべてがデータになりつつある昨今。世の中のすべて、可能なものはデジタルデータ化しそれで世の中をまわす。
・・・なかなかわかりにくいと思いながらも最後まで読んだところ

あとがきで著者曰く「本書『22世紀の資本主義』は失敗作である」と・・・・難しいはずだ。失敗したものを理解しようと
していたわけで。もっとも失敗作でなくても資本主義の未來を考えることは難しそうである。

この本もそうだが最近のAiに関する本、明るい未来が書かれているがデータ化、Aiの基盤となるデータセンターやそこが使用する膨大な電力、昨年、マイクロソフトはスマイリー島原発の再開を求めた、などについてはあまり語られていない。
地方を歩くと最近までは豊かな緑があったところに、太陽光パネルが敷き詰めらている姿は腑に落ちないものがある。

「問題はロシアより、むしろアメリカだ」

エマニエル・トッド、池上彰   朝日新書  2023年6月刊
を読んでなんとなく理解した一つの点

「GDP(国内総生産)ではかる国力、少し幻想があったのではないか。
例えば『高額な医療費の半分』、『弁護士の活動によって生み出される富』
『世界一収容人数を誇る民間刑務所』『2万人近くいるエコノミスト』
・・・などサービス部門のGDPにしめる大きな部分・・・水蒸気みたいなもので、リアル経済における生産力(武器の生産能力でもある)を図る尺度としては効力を失っている。つまりアメリカの実際の生産力はかなり低下している」

GPDではかる経済規模、ロシアは欧米に比べはるかに小さく、経済制裁にもかかわらず最近の状況・・・
米、野菜、ほかの物価高に苦しむ日本
これもサービス経済重視・・・便利さ、快適さを求めるあまり日本も実際の生産力は落ちている結果ではないのかなと思った。
なければ昔安い外国産を求めれば済んだが・・・

迷子預かり所

歳を重ねると人の名前が出てこないことが日常茶飯事。

「そんなふうに忘れられた名前たちは、どこをさ迷っているのだろうか。
世界の果てには、迷子預かり所ののようなところがあって、そこに集まっていつか思いだしてもらえる日が来るのを、静かに待っているのかもしれない。預り所の片隅には、長い年月にわたり忘れられ続けている名前たちが、息をひそめ、肩を寄せ合っているのだ」
・・・小川洋子さんの「妄想気分」というエッセイ集から

忘れた名前、思いだせない名前、消えてしまったわけではないのだ、
これを読んで少し気が軽くなった気分だ