迷子預かり所

歳を重ねると人の名前が出てこないことが日常茶飯事。

「そんなふうに忘れられた名前たちは、どこをさ迷っているのだろうか。
世界の果てには、迷子預かり所ののようなところがあって、そこに集まっていつか思いだしてもらえる日が来るのを、静かに待っているのかもしれない。預り所の片隅には、長い年月にわたり忘れられ続けている名前たちが、息をひそめ、肩を寄せ合っているのだ」
・・・小川洋子さんの「妄想気分」というエッセイ集から

忘れた名前、思いだせない名前、消えてしまったわけではないのだ、
これを読んで少し気が軽くなった気分だ

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