文春新書 著者は成田悠輔・・・「唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなことしかない」という発言で物議を醸した人
資本主義、最初は地球のフロンティアを求め開拓。それをし尽すと今度は金を動かして経済をまわす、その結果、格差拡大や地球温暖化が進み金融資本主義は限界。
そして次はこの本の眼目、資本主義の次の姿。森羅万象、すべてがデータになりつつある昨今。世の中のすべて、可能なものはデジタルデータ化しそれで世の中をまわす。
・・・なかなかわかりにくいと思いながらも最後まで読んだところ
あとがきで著者曰く「本書『22世紀の資本主義』は失敗作である」と・・・・難しいはずだ。失敗したものを理解しようと
していたわけで。もっとも失敗作でなくても資本主義の未來を考えることは難しそうである。
この本もそうだが最近のAiに関する本、明るい未来が書かれているがデータ化、Aiの基盤となるデータセンターやそこが使用する膨大な電力、昨年、マイクロソフトはスマイリー島原発の再開を求めた、などについてはあまり語られていない。
地方を歩くと最近までは豊かな緑があったところに、太陽光パネルが敷き詰めらている姿は腑に落ちないものがある。